私は、ある患者さんとの出会いがインスピレーションとなり認定看護師を目指しました。今から考えれば、人生の分岐点の一つでした。その方の身体はとてもつらい状態でしたが、最期まで心豊かに過ごされ「私、がんになってよかったと思っているのよ」という言葉を残してお亡くなりになりました。
この患者さんからどのようなことが学べるのでしょうか。
人はどのような時でも、希望を見出す力があり、どのような体験にも意味がある。そういう学びもできるでしょう。しかしもっと日常的にすべては自分次第であるということです。体験や刺激にどのような意味を持たせ、どのように反応するのかそれは、ほかでもない自分自身の選択です。日々の現象は自分の選択の結果です。そして選択の質こそが、人生の質に通じるということを、学びました。
私にとって看護は人生哲学です。そして看護の本質は緩和ケアでありそれゆえに探究を続けています。
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